ぎっくり腰・慢性腰痛の治療

急性腰痛症(ぎっくり腰)

 靴下を履こうとしたら腰が急に痛くなった。咳をしたら腰が痛くなった。これらは急性腰痛症の症状で一般的には「ぎっくり腰」と呼ばれてます。

 湿布やマッサージで改善しない場合に受診される事が多いです。この様な急性炎症による腰痛は消炎鎮痛剤の服用や注射治療で比較的早期に改善する事が多いです。

 当院では上記の治療をお勧めし腰痛が改善した後に腰痛になりにくい体を作るように指導しております。

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慢性腰痛症

 こちらのタイプの腰痛は治療に難渋する場合が多く比較的長期の治療期間を要することが多いです。使用薬剤も一般的な消炎鎮痛剤だけでなく慢性疼痛用の薬剤を使用する事も多いです。

 若年者でも仕事内容やスポーツ歴によって指導内容が異なりますし、中高年では治療に加えてダイエットや運動療法も頑張って頂く場合が多いです。急性腰痛症とは違いその方に合った最適な治療方法で根気良く治療する必要があります

 またこのタイプの腰痛でも改善した後の筋トレ・ストレッチ等が重要です

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骨粗鬆症による腰痛

 若い時の身長から2㎝以上低くなった方など高齢者の慢性的な腰痛はこのタイプに該当すると思われます。テレビで言われている「いつの間にか骨折」を発症している場合もあります。

 また咳をした後の急激な腰痛、植木鉢を持ち上げたり灯油缶を持ち上げた後の急激な腰痛は「圧迫骨折」を発症している可能性があります。骨折した骨(椎体)の変形が少ない場合、非専門医では加齢による椎体変形か?圧迫骨折による変形か?は判断出来ない場合があり、専門医でも判断に迷った場合はMRIにて確定診断を下す場合もあります。

 一度圧迫骨折が起きると骨折した上下の椎体にストレスがかかり圧迫骨折の連鎖を生じる場合もあります。そうなるとADLが著しく低下しますので二度目の骨折を発症させない為にも薬物療法以外の食事や運動が重要になります。

 老化を完全に止めるとまでは言いませんが、進行を緩やかにする為に出来そうな事をご一緒に考えてみませんか。

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