よく頂く質問
整形外科と形成外科の違いは何ですか?
形成外科は顔面骨や顔の皮膚等を主に診ます。
整形外科は首から下の骨・筋肉・腱・関節を診ます。
温めるのと冷やすのとではどちらが良いのですか?
一般的には歩きすぎて膝が痛い、運動し過ぎて足首が痛い、熱を持つように痛い。こういう場合には冷やす事により痛みが楽になると思います。
また慢性的に腰や膝が痛む場合は温めた方が楽になると思います。
どちらか迷われた方はお風呂に入った後痛みを感じる所が楽になれば温めて下さい。逆に余計に痛む場合は冷やした方が良いと思われます。
注射はどの位効果がありますか?
腱鞘炎・急性関節炎・ギックリ腰等は比較的早く痛みを改善出来る事が多いと思います。逆に変形性膝関節症や慢性腰痛症等は根気よく続けないと効果が感じられない事がほとんどです。特に神経障害性疼痛等はかなり長期に及ぶ内服・注射加療を行う事もあります。
指先がしびれるのは脳梗塞の症状ですか?
片側の指先だけが痺れる場合は頚椎や末梢神経の障害を疑います。
逆に瞼が上がらない、喋り難い、手も足も痺れて動かない等体の右半分全てに異常を感じる場合は等は脳梗塞等の疾患を疑います。この様な場合はすぐに救急車を呼んで下さい。
40肩50肩は自然に治りますか?
一般的に2年位で関節の炎症が自然に消失する事が多いようです。しかし2年間も痛みを我慢するよりは積極的な治療をお勧めします。急性期・亜急性期の内服、注射加療で疼痛を和らげた後、慢性期には自宅での運動療法を指導しております。肩関節周囲炎の運動療法はこちらから。
腰や背中が痛いのは内臓から来る痛みですか?
横になっても楽にならない腰痛や痛み止めを飲んでも全く効果が感じられない場合等はまれに解離性大動脈瘤、腎結石、胆石の場合があります。またその場合の痛みは今まで感じた事のない強烈な疼痛になる事が多いです。当院を受診された場合は内科等をご紹介させて頂きます。
平地を歩いただけで筋肉痛の様な痛みがふくらはぎに出ます。どうしてですか?
きつい運動をしていないにも関わらずふくらはぎが痛む場合は腰部脊柱管狭窄症による間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状を疑います。
「痛みを感じても休憩すればまた歩けます」という訴えは正に間欠性跛行の症状です。MRI等の精密検査をお勧めします。
スポーツをする子供がよく肉離れをします。どうすれば良いのでしょうか?
高校生の運動部クラスともなると私よりも太い太腿の方も沢山いらっしゃいます。ところが柔軟性となると非常に体が固い方も多い印象です。その方は腰痛を合併している事も多いです。
そういう方には下肢から腰までのストレッチをお勧めしてます。肉離れが改善した後にジャックナイフストレッチを行って下さい。ジャックナイフストレッチの動画はこちらから。
膝の痛みはどの様に治療するのですか?
若年者のスポーツによる痛みは早期にMRI等の精密検査を紹介し、所見によっては基幹病院に紹介しております。
中・高齢者の変形性膝関節症に対しては内服やヒアルロン酸の関節注射で急性疼痛を和らげた後自宅での運動療法を指導しております。変形性膝関節症の運動療法はこちらから。
捻挫は湿布だけで大丈夫ですか?
腫れや皮下出血を伴わない場合は湿布だけで様子を見る場合もありますが、「紫色に腫れ上がっているけど歩けるから大丈夫です。」は危険な判断と思います。痛めた靭帯を中途半端に治療或いは放置すると足関節の安定性が悪化して捻挫し易い足首になる恐れがあります。
腫れや皮下出血を伴う捻挫はレントゲン撮影にて小さな剥離骨折等を否定してギプス固定や装具固定等の治療をお勧めします。
身体障害者手帳の申請について教えて下さい
他院で治療された方は以下の物を揃えてお持ち頂ければ書類作成は可能です。障害の原疾患、それに対する治療歴、治療後に残存した症状。これらが分かる様な紹介状をお持ち下さい。それらが無いと作成出来ない場合がございます。本人さんや家族さんの証言だけで、それを裏付ける医学的な情報が無いと当院で経過観察(約半年)してからの書類作成となります。ご注意下さい。